鉄筋コンクリート造の解体費用相場は?|RC造の見積もりを詳しく解説

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地震や台風などの災害に強い構造として、鉄筋コンクリート造というものがあります。
一般にRC造と呼ばれる鉄筋コンクリート造は、耐用年数も木造より長く、デザイン性に優れています。

解体費用 相場 鉄筋コンクリート

この鉄筋コンクリート造の建物を解体するときは、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
規模別に見積もり例を挙げながら解説していきます。

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鉄筋コンクリート(RC造)建物とは?

鉄筋コンクリート(RC造)建物とは?

まず鉄筋コンクリート造の基本について、カンタンに触れておきましょう。
鉄筋コンクリート造とは文字通り、

  1. 鉄筋:
    鉄を主原料とした金属棒
  2. コンクリート:
    セメント・砂利・砂などを水で練って固めたもの

という2種類の材料を組み合わせた構造のことです。

コンクリートは圧縮力に強い反面、引っ張りに弱く破壊されると元に戻らないという欠点もあります。
鉄筋は引っ張りに強く、変形しても粘り強く強度を失わない靭性が特徴ですね。

この2種類の異なる材料を組み合わせることで、高い強度と耐久性を実現したのが鉄筋コンクリート。
ビルやマンションなどの建物だけでなく、土木の分野でも幅広く用いられている素材ですね。

ただ解体するという面で見ると、鉄筋コンクリートは強度が高く重量も大きいので、他の建物に比べると見積もり額は高くなってしまいますね。

解体費用の相場|延べ30坪の住宅で200万円程度

解体費用の相場

鉄筋コンクリート造の住宅(延べ面積30坪)のケースで、解体費用の相場を示してみましょう。

坪単価(円/坪) 6万円前後
㎡単価(円/㎡) 18,000円前後
総額 約200万円

諸経費などを考えると、総額200万円程度というのが相場ですね。

ただしこの相場金額は、あくまでも目安として考えてください。

  1. 地域
  2. 建物の規模
  3. 用途(ビル・マンション他)
  4. 敷地の広さ
  5. 前面道路の幅
  6. 交通量
  7. 杭基礎があるか?
  8. 地下階があるか?
  9. ブロック塀など外構の規模

上記のような要素によって、費用は大きく変わります。
特に地下階があると、解体費用が2倍くらいに跳ね上がることもあります。
解体業者との見積もりでも、きちんと内容を確認するようにしましょう。

解体方法と手順|事前の現地調査でトラブルを防ぐ

鉄筋コンクリート造建物の解体工事は、通常以下のような流れで行います。

見積もり・工事契約

着工前準備

設備切替え・内装撤去・仮囲い工事

重機搬入

建物上屋解体

鉄筋・ガラ分類搬出(売却処分を含む)

基礎解体

鉄筋・ガラ分類搬出(売却処分を含む)

埋め戻し・整地

完了確認

重機引き上げ・清掃

滅失登記などの手続き

それぞれカンタンに解説していきましょう。

見積もり・工事契約

正確な見積もり額を出してもらうには、業者に現地を見てもらうことが欠かせません。
建物や敷地周辺の状況などを細かくチェックしないと、きちんとした積算ができないからですね。

加えて現地調査で大事なのが、アスベストの有無について。
後ほど解説しますが、アスベストがあると解体工事費は大幅に高くなってしまいます。

工事が始まってから見積もりのやり直しといったトラブルにならないためにも、事前の調査は欠かせません。
キチンと納得した上で、丁寧な仕事をしてくれる業者と契約するようにしましょう。

着工前準備

着工前準備で大事なのが、近隣への挨拶回りです。

鉄筋コンクリート造建物の解体工事では、騒音や粉じんなどの近隣トラブルが起こりやすいです。
事前に了解を得るためにも、挨拶回りは欠かせませんね。

信頼できる解体業者であれば、工事日程表などの説明資料を添えて近隣へのお断りをしてくれます。
ただそれとは別に、施主として菓子折りなどを持参して挨拶しておくことが重要ですね。

設備切替え・内装撤去・仮囲い工事

電気や水道など設備の切替えのときには、事業者へ連絡して手続きをする必要があります。
特に都市ガス管の撤去は危険を伴うため、ガス会社のスタッフに任せることが多いです。

基本的には解体業者にまかせておけば良いですが、念のため確認しておきたいですね。

また解体工事で重要なものに、仮囲い工事(仮設工事)があります。
騒音や粉じんなどの影響が近隣へ及ばないように、足場を組んだ上で防音シートでピッタリ覆います。
隣の建物と近接している場合は、合板などを使ってしっかり養生する必要がありますね。

この仮囲い工事で手抜きをする解体業者は、信用できないと考えて良いでしょう。
大事故につながりかねない解体工事だけに、仮囲い工事はしっかりしておきたいですね。

重機搬入

建物の規模や敷地の広さによって、使用する重機は異なります。
敷地が広い場合はパワーショベルに取り付けた圧砕機を使って、効率よく解体していきます。

また敷地が狭くてパワーショベルが入らなかったり、細かい部分の解体をするときはハンドブレーカーという機械で手作業による解体を行います。
通常は圧砕機とハンドブレーカーを併用しますが、圧砕機が使えない状況の場合は時間がかかるので、費用面でも高くなる傾向にありますね。

上屋解体・ガラ搬出

上屋の解体では、

  1. 間仕切り壁
  2. 床スラブ
  3. 屋根
  4. 外壁

という順番で撤去していくのが通常です。

最後の外壁解体では、内側に倒れるようにする(転倒工法)ことが多いですね。
ここで安全に作業が行われないと、近隣の建物へ損害を与えてしまう危険性もあります。
十分に注意しておきましょう。

基礎解体・ガラ搬出

基礎は目立たない存在ですが、解体工事では重要なポイントになります。
低層階の住宅などでは、それほど問題にはなりません。
しかし、

  • 中高層のマンションやビル
  • 地盤が軟弱な敷地

といったケースでは、杭基礎が使われている可能性が高いですね。

地中深くに埋め込まれた杭基礎を撤去する作業を、一般に杭抜きと呼びます。
杭抜きにはケーシング工法などいくつかの方法がありますが、振動や費用面での問題があります。

見えない部分ではありますが、杭基礎が残っていると更地として売却した後にトラブルになる可能性も。
事前調査や見積もりの段階で、しっかり把握しておきたいですね。

鉄筋やガラなど廃材処分方法と費用|都市部は高くなる

建設リサイクル法の規定により、解体工事で発生した廃材は分別した上で再資源化などの処分しなければいけません。
鉄筋コンクリート造建物の解体工事で発生するのは、主に以下の2種類。

  1. 鉄筋
  2. コンクリート塊(ガラ)

鉄筋はキレイな状態であればリサイクル業者が買い取ってくれる場合もあるのですが、RC造ではコンクリートが付着しているため、買取対象外になることが多いですね。

またガラは処理業者によって回収され、砕石や路盤材としてリサイクルされます。
廃材処理費は地域によって異なり一般的には、

  • 田舎は安い
  • 都会は高い

となります。

なぜなら都会は処理場が郊外にあるため、処理場まで運ぶための運搬費が高くなってしまいがちだから。
都市部の解体工事は高く付く、と言われるゆえんですね。

鉄筋コンクリート造の解体費用|用途や規模別の見積もり例

建物の用途や規模別に解体費用の見積もり例を出してみました。

RC戸建て住宅(30坪)

名称 仕様 数量 単位 単価 金額
1.仮設工事
外部足場 くさび式 ブラケットー側 残置1ヶ月 材工共 150 架㎡ 940 141,000
シート養生 シート養生 防炎一類 残置1カ月 材工共 150 架㎡ 490 73,500
小計 214,500
2.解体工事
上屋解体 地上からの解体 圧砕機主体 100 7,800 780,000
基礎コンクリート解体 大型ブレーカー・ハンドブレーカー併用 10 18,500 185,000
小計 965,000
3.廃材処分
木くず処分 運搬費別 1 4,500 4,500
コンクリートガラ処分 運搬費別 延べ面積(㎡)あたり0.8として算定 80 5,000 400,000
混廃処分 運搬費別 2 11,000 22,000
運搬費 4tダンプ 手運び含む 30 12,000 360,000
小計 786,500
合計 1,966,000
㎡単価 19,700
坪単価 65,100

RCマンション(90坪)

名称 仕様 数量 単位 単価 金額
1.仮設工事
外部足場 くさび式 ブラケットー側 残置1ヶ月 材工共 528 架㎡ 940 496,320
シート養生 シート養生 防炎一類 残置1カ月 材工共 528 架㎡ 490 258,720
小計 755,040
2.解体工事
上屋解体 屋上からの解体 圧砕機主体 298 9,350 2,786,300
基礎コンクリート解体 圧砕機・大型ブレーカー併用 50 10,900 545,000
小計 3,331,300
3.廃材処分
木くず処分 運搬費別 3 4,500 13,500
コンクリートガラ処分 運搬費別 延べ面積(㎡)あたり0.8として算定 238 5,000 1,190,000
混廃処分 運搬費別 6 11,000 66,000
運搬費 10tダンプ 36 15,000 540,000
小計 1,809,500
合計 5,895,840
㎡単価 19,800
坪単価 65,500

RC事務所ビル(300坪)

名称 仕様 数量 単位 単価 金額
1.仮設工事
外部足場 くさび式 ブラケットー側 残置1ヶ月 材工共 4050 架㎡ 940 3,807,000
シート養生 シート養生 防炎一類 残置1カ月 材工共 4050 架㎡ 490 1,984,500
小計 5,791,500
2.解体工事
上屋解体 屋上からの解体 圧砕機主体 992 9,350 9,275,200
基礎コンクリート解体 圧砕機・大型ブレーカー併用 158 10,900 1,722,200
小計 10,997,400
3.廃材処分
木くず処分 運搬費別 10 4,500 45,000
コンクリートガラ処分 運搬費別 延べ面積(㎡)あたり0.8として算定 794 5,000 3,970,000
混廃処分 運搬費別 20 11,000 220,000
運搬費 10tダンプ 36 15,000 540,000
小計 4,775,000
合計 21,563,900
㎡単価 21,700
坪単価 71,700

アスベスト吹付けがあるケースでは解体費用が上乗せされる

アスベストが残っている建物の解体の場合は、専門業者による除去作業が必要です。
費用は建物の規模にもよりますが、延べ面積(㎡)あたり10,000円〜85,000円。
鉄骨造建物の解体費用見積もり例|規模や条件別によって相場が違う

通常の解体費用に加えて、上記のアスベスト除去費用が上乗せされるわけです。

ただ自治体によってはアスベスト対策の補助金を設けていることがありますから、業者を通じて相談してみるのも良いでしょうね。
アスベスト対策Q&A – 国土交通省

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