通夜や葬儀の流れについて徹底解説します|最近は家族葬など簡略化も

葬儀屋の選び方

いざ家族が亡くなったとき、通夜や葬儀の流れを知らないと慌ててしまいますよね。

なかなか一般的に知られていない亡くなった後の葬儀の流れについて、時系列で丁寧に解説しましょう。

最近流行っている家族葬などについても触れています。

一般的な通夜から精進落としまでの流れ

遺体の搬送

亡くなった直後に末期の水をとった後、清拭・着替えを行います。

清拭などは病院の霊安室で行う場合もありますし、自宅などへ遺体を搬送した後に行う場合もあります。

遺体の搬送について詳しくは別記事で解説しています。

病院から遺体の搬送をするときはどうする?|高額な費用請求に注意しよう

 

[st-mybox title=”末期の水とは” fontawesome=”fa-info-circle” color=”#e54d03″ bgcolor=”#fff0e8″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

亡くなった直後に、故人の唇に脱脂綿に含ませた水を与えるという儀式を末期の水とよびます。

「亡くなった後に渇きに苦しまないように」という願いが込められているのですね。

末期の水を与える順番は縁が深い人の順、つまり妻や子ども、兄弟などが優先されることが通常です。

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遺体の安置・枕飾り

自宅や斎場へ遺体を安置した後に、枕元に枕飾りをして僧侶に枕経を上げてもらいます。

すでに葬儀社と契約しているのであれば、葬儀社で段取りをしてくれます。

もし菩提寺があるのであれば、連絡して枕経から葬儀までをお願いしましょう。

納棺

故人の遺体を棺に納める納棺は、遺族が協力して行います。

棺には故人の愛用品や遺族の手紙なども入れておきましょう。

棺はグレードによって価格が大きく変わります(3万円〜100万円)。

葬儀費用を考慮して、事前に決めておきたいですね。

通夜

通夜は通常夕方〜夜にかけて行います。

近親者のみで静かに故人を偲ぶというのが通夜の本来の趣旨でしたが、現在では告別式に参列できない会葬者のための場となっていますね。

告別式より通夜のほうが参列者が多い、ということも普通にあります。

遺族・近親者・会葬者の順に焼香し、そのあとで会葬者に通夜ぶるまいを行います。

 

[st-mybox title=”通夜ぶるまいとは” fontawesome=”fa-info-circle” color=”#e54d03″ bgcolor=”#fff0e8″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

通夜ぶるまいとは、会葬者にお寿司などの食事やお酒をふるまうことをいいます。

通夜ぶるまいの費用としては、会葬者1人あたり5,000円程度。

会葬者の人数によって費用が大きく変わりますから、葬儀社と相談しながら決めていきましょう。

また通夜で読経をした僧侶に対しても通夜ぶるまいを行いますが、辞退されることも多いです。

そのときは代わりに、御膳料として5,000円〜1万円程度を包んでおきましょう。

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葬儀・告別式

通常は通夜の翌日午前中から葬儀・告別式を行います。

ちなみに葬儀と告別式の違いってお分かりですか?

  • 葬儀→死者を弔う宗教色の強い儀式
  • 告別式→故人とのお別れをする式典。宗教色は薄い。

という違いがあるのです。

現在では葬儀も告別式も区別せずにまとめて一つの儀式としていますが、本来の意味はまったく違うものなのですね。

出棺

葬儀・告別式が終わると、近親者の手で棺を霊柩車へ運びます。

このとき親族だけでなく、親しい友人なども参加することが多いですね。

火葬

遺族・近親者のみで火葬場に向かい、遺体を火葬します。

火葬場に到着してすぐに、係員へ埋火葬許可証を渡します。

この埋火葬許可証について詳しくは別記事でご説明しています。

死亡診断書が必要な時はいろいろ|忘れずに取得しておこう

遺体を火葬する前にも、僧侶による読経が行われることもありますね。

遺体を火葬するには一定に時間がかかるので、この間は遺族・近親者は食事をとっておきましょう。

火葬がすむと拾骨(骨揚げ)です。

拾骨した骨壷を喪主が受け取って火葬は終了です。

係員に証明印を押してもらった、埋火葬許可証を受け取るのを忘れずに。

繰り上げ初七日法要

初七日法要というと、亡くなった日を含めた七日目に行うというのが本来のやり方です。

ただ最近では遺族が再び集合する負担を考えて、火葬した後にすぐ行う繰り上げ初七日法要を行います。

この法要は追善供養とも呼びます。

僧侶にお経を上げてもらい、故人を偲びましょう。

精進落とし

本来の遺族の過ごし方として、亡くなってから四十九日までは精進料理のみで過ごし、忌明けに通常の食事に戻すという供養の流れがありました。

これを精進落としと呼びます。

ただ現在では精進料理のみで過ごすというのは稀で、普通に食事をとるのが普通です。

したがって精進落としの意味合いも、葬儀に参加した親族たちの慰労会という風に変化しています。

精進落としでは肉・魚など何を食べても構いません。

ただ親族の中には高齢者が多いですから、さっぱりした和食を好まれる傾向にあるようですね。

最近は家族葬などの簡素化が進んでいる

近年の少子高齢化に伴い、葬儀を簡素化する動きが活発になってきました。

従来の葬儀では費用的な負担も馬鹿になりませんし、忙しい現代人には合わない部分も多いですね。

ここでは現代の葬儀のトレンドを押さえておきましょう。

家族葬

家族葬とは、参列者を招かず家族だけで小規模な葬儀を行うというスタイル。

費用面も抑えられますし、わずらわしいことが少なく、故人との別れに集中できるというメリットもあります。

お別れ会

家族葬で葬儀を済ませてしまうと、その他の関係者から苦情が来ることもあります。

そんな関係者のために、後日お別れ会という形で故人を偲ぶ場を設けるとよいでしょう。

お別れ会という形にすれば宗教的な儀式にこだわる必要もありませんし、参列者も気軽に参加しやすいと言えます。

直葬

面倒な葬儀で家族に負担をかけたくないということで、葬儀の一連の儀式をほとんど省略してしまう直葬を選ぶ人も増えています。

亡くなった病院から火葬場へ直接搬送してもらい、身内だけで火葬してもらうというもの。

故人や遺族が特にこだわりがないのであれば、一番シンプルな方法と言えますね。

 

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