平均的な葬儀費用は参考程度に|内訳を細かく解説しています

一般的に葬儀の費用ってどれくらい?

この質問ほど答えにくいものは無いですね。

葬儀費用についてのアンケート調査もあるのですが、あくまで参考程度にしかなりません。

ここでは平均的な葬儀費用に軽く触れたあと、どんな費用項目があるのかについて詳しく解説していきます。

アンケート調査はあくまで参考程度に

全国の葬儀費用について定期的に報告されているものとして、日本消費者協会「葬儀に関するアンケート調査」があります。

(参考:https://jca-home.jp/news/「第11回-葬儀に関するアンケート調査報告書」発/

この調査による最新の報告書によると、葬儀費用の平均は195.7万円となっています。

ただ葬儀というのはとても個別性の強いもので、平均いくらという額にはあまり意味がありません。

  • 故人や家族の希望
  • 親族や会葬者の人数
  • 地域の慣習
  • 故人の社会的地位

などで葬儀のやり方・規模はまったく異なるからですね。

最近は家族葬・樹木葬といった低価格の葬儀も一般的になってきていますから、葬儀費用のアンケート結果については、参考程度に見ておきましょう。

葬儀の流れごとにかかる費用の目安

ここでは葬儀の流れに沿って、どれくらいの費用がかかるか見ていきます。

搬送・安置

亡くなった病院から安置施設や自宅に搬送するには、葬儀社の寝台車を使います。

その寝台車を手配する料金は、搬送する距離によって異なります。

10kmであれば、2~3万円程度

もし遠い故郷の自宅で葬儀をするとなったら、かなりの金額がかかりますね。

例えば東京の病院から札幌の自宅まで搬送してもらうと、1,100km超。

料金は30万円以上かかりますから、注意してください。

また安置にも温度管理などがしっかりした遺体安置施設だと、費用がかかります。

遺体安置施設では、1日ごとに5,000円程度の料金設定が多いようです。

また遺体を入れるについては、材質や加工によって価格の幅が多いですね。

おおよそ3万円~200万円が目安ですが、ムダな追加費用を払わないように注意してください。

通夜

通夜を行う斎場の使用料は、おおむね20万円程度です。

ほとんどの場合、葬儀・告別式と併せた使用料が設定されていますね。

また祭壇も、通夜&葬儀・告別式で同じものを使います。

ノーマルな白木祭壇だと30万円程度、お花をたくさん使った花祭壇だと50万円程度です。

また祭壇にのせる供物・生花代として5万円程度。

通夜の参列者に提供する通夜ぶるまいの費用として、5,000円×人数がかかります。

また通夜&葬儀・告別式を進行する、葬儀社の人件費もかかりますね。

  • 司会:5万円
  • その他スタッフ:2万円×人数

というのがだいたいの目安です。

葬儀・告別式

葬儀・告別式で使用する斎場や葬儀社の人件費は、通夜の中に含めてあるのが普通です。

葬儀・告別式で別途必要な費用としては、会葬者への返礼品など。

会葬返礼品1人当たり1,000円程度。

会葬礼状1人当たり100円程度。

ともに葬儀社に手配してもらうほうが良いでしょう。

またすべて終わった後に親族で精進落としをする費用として、1人当たり6,000円程度を見込んでおきましょう。

お布施

僧侶に渡すお布施は、葬儀プランや地域などによって異なります。

一般的には、

  • 通夜や葬儀のお布施(戒名料含む):40万円~
  • 初七日法要のお布施:数万円

とされています。

お布施・戒名料について詳しくは別記事にて。

火葬

葬儀が終わって火葬するときは、火葬場で費用がかかります。

火葬費や霊柩車代金などを含めて、12万円~15万円程度。

民営の火葬場であればこの程度ですが、公営の火葬場であれば5万円程度で収まる場合もあります。

その他

香典返し2,000円程度×人数で考えておきましょう。

昔は四十九日が終わった忌明けに送るのが普通でしたが、最近は葬儀・告別式当日にお渡しする即日返しが基本です。

その他にも、

  • 位牌
  • 遺影
  • 担当者への心づけ

などの出費が発生します。

まとめ~価格幅が大きい費目に注意しよう

繰り返しになりますが、葬儀費用は個別性が強いので一般的に平均◯円くらいという目安が示しにくいものです。

それぞれ自身の葬儀のやり方を、生前から考えておきたいですね。

葬儀費用で大きなウエイトを占めるのは、以下の価格幅の大きい費目です。

  • 祭壇
  • 飲食費など人数で変動するもの

これらの費目を先に決定しておけば、おおよその費用目安が分かりますよ。

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